ワーナーメディア傘下のHBOのドラマ「ウォッチメン」を見たでしょうか?
今回見るのは2回目でしたが、やっぱりこれまで見た作品のなかでも、私にとってはものすごく心に残る秀逸な作品でした。
人種差別問題を織り込んだ設定が秀逸
物語は初っ端から、実際にオクラホマ州タルサで1921年に起こった白人による黒人虐殺事件から始まります。当時裕福な黒人が作り上げた「ブラック・ウォール街」とも称されるほど、経済発展を遂げた街タルサ。それに嫉妬した白人たちが、黒人たちを虐殺した事件なのです。事件の詳細は、Wikipediaにもあります。
そこから現在(といっても、物語の中の架空の現在ですが)のタルサへ。
ロバート・レッドフォードが大統領で、アメリカはベトナム戦争で勝利しベトナムは51番目の州になっているという世界。タルサの警察官は過去に起こった警察官襲撃事件により顔を隠し、そして警察に対抗する組織第7騎兵隊もロールシャッハ柄のマスクを被り顔を隠しています。
ここでも人種差別問題を折り込みながらも、どんでん返しありで話が進んでいくのです。
予告編はこちら。
9話で物語がきっちり完結するのがいい
海外ドラマといえば、「ウォーキング・デッド」や懐かしいところだと「24 トゥエンティーフォー」など、人気が出れば長期に渡る物語や、一旦終了した後に続編が作られるのが多い中、この作品は9話できっちりとお話が終わります。なので、結構見やすいんですよね。
しかもこの物語は、5話までは色々な登場人物が出てきて謎ばかりが深まっていき、まったく方向性わからず、敵なのか味方なのか、どこに着地するのか検討もつかないのですが、6話から全てのエピソードがひとつに収束していくというみごとな脚本。もうね、清々しいくらいに素晴らしいです。
事前に映画「ウォッチメン」を見ておくべき
映画「ウォッチメン」を見なくても、ストーリーは分かるでしょう。ですが、映画と今回のドラマ両方に出ている登場人物たち、オジマンディアスや2代目シルクスペクターがなぜあんなことをするのかというのは、映画を見ておいたほうが理解が深まります。もちろんDrマンハッタンについてもですが。
事前でなくても、事後でもいいですが、見てみましょう。
映画「ウォッチメン」は、のちに「マン・オブ・スティール」や「ジャスティス・リーグ」など、DCコミックシリーズ映画の監督も手掛けた、ザック・スナイダーが監督しています。ドラマとは違い、あまりコミカルなところもなく彼らしい独特の世界観で画かれていますね。
U-NEXTでなら見放題対象作品として配信中
2021年4月から、「ウォッチメン」を含むHBOとHBO Maxの作品はUーNEXTで独占見放題配信されています。「ウォッチメン」だけでなく、リドリー・スコット監督の「レイズド・バイ・ウルブス」、原子力発電所の事故の緊迫の5時間を描いた「チェルノブイリ」など評価の高い作品も多く入っていますね。
Amazonでも「ウォッチメン」を見ることはできますが、1話毎にレンタルになるので、結構金額がかさみます。だったら、U-NEXTのほうがかなりお得ですから。
U-NEXTを利用するのが初めての方なら、31日間無料で利用もできます。
※紹介した作品は、2021年時点で配信されている作品です。最新の情報はU-NEXTのサイトで確認ください。
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