2014年の映画「渇き」をU-NEXTで視聴しました。
「告白」「嫌われ松子の一生」などの中島哲也監督作品です。
中島監督独特のカットを多様する演出で、派手なMVが延々と続くように感じ、最初は映像を見ているだけで酔ってきました。
救いようのない、かなりグロい描写が続くので、苦手な方は無理かもしれませんね。
予告編はこちら。
悪魔のような加奈子を追い続け、その先に見たものは
ストーリーは、
離婚した元妻から娘の捜索を頼まれた元刑事の藤島(役所広司)が、ヤクザ、警察、チンピラなど巻き込み、娘のまったく知らなかった本当の姿を映し出しながら、軌跡を辿ります。
そこに3年前の高校生“ボク”が語る加奈子のストーリーが交互に混じり合い、加奈子の恐ろしい姿が浮き彫りになっていきます。
予告などで映像の過激さは知ったつもりでいましたが、作品をみるとかなりグロい暴力シーンが続きます。
素早いカット割りで、血が多い映像です。
簡単に殺される奴らとゾンビみたいなメインの登場人物
藤島の後輩刑事の妻夫木聡、現職の刑事でチョウの飼い犬スニーカー役のオダギリジョー、そして主人公藤島の役所広司。この3人がなかなか死にません。ダメージをかなり受けているはずなのに、車に挟まれても簡単に立ち上がり、車に轢かれても笑顔だし、太ももを拳銃で撃たれても車で逃走したりと完全にゾンビ化しています。
その割には、端役達はバンバン死んで行きますからね。
黒猫チェルシーの渡辺大知なんて、冒頭で速攻消えます。
初見では時間経過が分かりづらかった
ときおり表示される日付がありますが、所見では見落としてしまい時間経過がよくわかりませんでした。2回目飛ばしなが見ると、時間経過がはっきりしてよく流れが理解できました。
最初のシーンは
2012年12月24日のクリスマスイブ
教会でのミサ(スニーカー親子がいる)、加奈子はパーティーで踊り狂い、雪の中空を見上げる二階堂ふみ・・・
その8ヶ月後、
コンビニ殺人事件が発生
加奈子が姿を消し、元妻桐子から藤島に連絡が入る
8月藤島は加奈子を追い続けるが、結局・・・
そしてラストシーンは、2013年12月24日
再びクリスマイブとなっています。
この時間経過のなかで、3年前の“ボク”と加奈子の話が今とシンクロしながら挿入されます。
この3年前と行ったり来たりする演出が、加奈子の本当の姿をうきぼりにすると共に、藤島の心情とシンクロしてなかなか盛り上げてくれます。
しかし、8月以降クリスマスまで藤島はよく警察にも捕まらず、最後に辿り着いたもんだ。足も撃たれてるのに・・・。
とにかく血まみれですが
最初のタイトルはタランティーノっぽい感じのポップな感じでしたが、最後は神妙になる血まみれ汗まみれの作品です。
苦手な方にはおすすめしません。
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