Netflixで配信中、湯浅政明監督の「日本沈没2020」を全部見ました。
見始めると、結末が気になり全部観てしまいましたが、かなりイマイチな作品でした。
1話目はその先を期待させるものの・・・
初っ端からほとんど説明なしに、ドカンと日本中で地震が起き、主人公たちがいる東京も壊滅状態。沖縄は早々に沈没。奇跡的に主人公家族は、避難先で集合できるところまでは、なんだかジーンとしてくる感じなんです。阪神淡路大震災や東日本大震災を見てきたので、ちょっとあの記憶の中の映像が呼び起こされてグッときてしまいました。
折しも九州や岐阜あたりで、豪雨災害が発生している時なので、余計に感情移入してしまいます。
3話からは次々と状況が変化グングン進みますが・・・
3話目からは、物語のスピードがアップ。じゃんじゃん状況が変わって行きます。しかも何これ?っていう不思議なものばかり。箇条書きにしてみます。
- 不発弾がたくさん埋まっている山芋畑って日本にある?
- 弓の名手のジジイが、モルヒネ中毒なのに、急にランボーみたいになる
- 琵琶湖近くに巨大宗教施設があって、全国が壊滅的な状態なのにココだけ全く外部と違い、大麻吸いながら普通に生活している。
- 日本人しか乗せない差別的な右翼の船(すぐに沈没)
- 助けてくれた漁師の爺さんがいつの間にか、ウミネコに食われてるし、サメにさらわれるし。
- はぐれたゴムボートが数日さまよった末、奇跡的に合う。
などなどこの他にもたくさんある、へんてこなシーンを挟みつつもガンガンストーリーは進む。なんだか雑に急いでいる感じもします。海外ドラマなら、シーズン3くらいまで作るくらいの分量の話を、ギュッと圧縮した感じです。そこに、へんてこなスパイスを振りかけた作りになってしまっていて、頭の中は「なんで?」という疑問符だらけ。
感動をしいるようなシーンが満載
そんな急ピッチな展開の中で、これからみんなの為に死にまーすみたいな、無理くり泣かせようとしいるシーンが挟み込まれます。母親、先輩、カイト・・・生き延びる為に犠牲になっていくのですが、全然泣けませんでした。
あとは、1話目から歩の母親が事あるごとに写真を撮りましょうと言い、チェキで記念写真を撮るのですが、あれなんだったろ。全くそのシーンが効果的に使われている気がしませんでした。
作画で感じたのは、登場人物たちの泣いているシーンの表情が、やたらとブサイクなのは、わざとやっているのでしょうか。
最後の復興したシーンでも、オリンピックが復興の象徴のように描かれていて、なんだか今の日本の政権にこのシーンを盛り込めと指示されたのではと勘ぐりたくなりますね。
と、いろいろと言いたいことが満載の変な作品になっているので、みんなで見て酒の肴になる作品になることは間違いないでしょう。
Netflixでも、視聴ランキング1位になっているので、是非。
予告編ですら、低評価が結構ついているとは・・・。
そしてコメント欄は、荒れてます。
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